オーケストラ協議会 第35回定期総会の報告

2014年1月30日 カテゴリー:

オーケストラ協議会議長/日本フィル・コントラバス 高倉 理実

8月18日(日)、日本音楽家ユニオン・オーケストラ協議会第35回定期総会が、
東京渋谷のアットビジネス渋谷の会議室において開催された。
猛暑の中、全国から14団体29名(全国幹事含む)の参加を得て、限られた時間ではあったが、
オケ協の現状と今後に対して精力的な議論が展開された。

来賓として篠原全国本部代表運営委員の挨拶をいただいた。
本年は日本音楽家ユニオンの結成30周年であるが、次回2015年の定期総会にはオケ協も40周年を迎えることになる。
単なる節目というだけでなく、我が国社会が大きく変動してきた状況の中で、
オケユニオンの構成員の世代交代も進んでいる現状に応じた改革にむけて動きださなければならない時期でもある。

この総会に先がけて5月20日に全国特別会議が開かれ、意識改革、構造改革への方向性が示されたが、
その議論を前進させる目的で、議事進行といくつかの改訂提案がおこなわれた。

1. 午前中は、本議案審議に入る前に5月20日特別会議の内容を引き継ぐかたちで、現状報告、意見交換をおこなった。
 初めに全国幹事会より、「労働組合に対する基本的理解の再構築、音楽ユニオンにおけるオケ協組織の再確認、
 ネットワーク体制の強化と活性化の必要性について考えていきたい」となげかけがあった。
 それを受けて、各オケの代議員が各々の立場から現状報告や意見交換をした。
 その中で、「ユニオン(組合)に対する理解・認識に隔差やばらつき(個人差・組織間ともに)がある」、
「オケ協の現状や今後の方向がもっと見えることの必要性」、「統一的な要求の重要性とその現実的困難」、
「オケユニオン各々の課題、悩みにも隔差がある」などの報告や意見が交わされた。
 この午前中の討論をベースに午後は本議案の審議にはいった。

2. 第1号議案の活動報告・活動方針では、まず議案書の活動報告に各オケユニオンから補足などを含めて説明があった。
 各々の状況に対して質疑を交えながら、理解を深める審議ができたと思う。
 こういう相互理解の浸透をオケ協活動にどう反映させていくか、いくつかの具体的課題も浮かび上がっていたので
 次期全国幹事会で目に見える取り組みを目指したいと思う。
 13/15年度活動方針案では、現実の活動に直結する方針とするため、前年度までの内容を一新し、
 基本方針については、中・長期を含めた極めて原則的な内容とし、
 年度方針は当該年度に現実に取り組むべき内容にしぼって以下のとおり提案され承認された。

  [基本方針]
   我国のオーケストラ楽員の労働環境改善に連帯して取り組む
  ・状況に応じた共通目的、共有課題の抽 出と取り組みの具体化をはかる。
  ・情報交流体制、相互支援体制の発展・ 強化をはかる。
  ・統一的労働条件の実現を目指す。
  ・全オーケストラ労組の統一を目指す。

  [13/15年度方針]
  Ⅰ. ネットワーク体制の強化
  ・全国幹事会の強化
   原則的に全オケユニオンから全国幹事を出し、全体的な理解と了解のもとに活動をすすめる。
   方針・課題・取り組みについてあらめて議論し、必要な変更を行うとともに、決定に対する全体的浸透をはかる。
  ・ネットワーク拠点、担当の整備
   人的配置を前提にネットワークの拠点をつくり、各オケの担当者との定期的な交信により、全体的な情報交換を促進する。

  Ⅱ. 労働組合としての共通項の明確化
  ・雇用・生活を守る
    65歳定年の要求
    非労働契約問題への取り組み
  ・労働条件の改善
    条件格差が並存する状況の中であっても、共通要求できる項目の抽出をはかるため、全体の協約状況を集約し点検する。
  ・争議・重要問題等への支援、取り組み
    状況に応じた支援、取り組みを再検討する。
    中部フィルの内部オーディション問題
    ニューフィル千葉の請負契約楽員問題
    新国立劇場事件
    諸外国の実態研究
    具体的な取り組みの方策を検討する。

  Ⅲ. その他
  ・著作隣接権、ホール、諸制度などの検証や取り組みは、ネットワーク強化のもとで具体的問題が提示されたことに対応して、
   全国幹事会で議論し必要に応じて追加する。
  ・日本のオーケストラ2013、2014の作成に協力する。

3. 続いて決算・予算に関する2・3号議案が審議され、13/14予算では、
 新時代を見据えた改革を推進する特別会計100万円を計上した予算案が提案され承認された。

4. 本総会ではオケ協運営規定の一部改訂案が承認されたが、大きな改訂としては、全オケユニオンから全国幹事を出し、
 ネットワークの強化と情報・認識の均質化をはかるというものである。
 これによってどの程度の変化が生まれるのかは未知数であるが、多くの新幹事を迎え新たな発想とエネルギーによって
 次世代オケ協への第一歩を踏み出す総会になったのではないかと思っている。
 新役員体制は以下のとおり。

議 長   高倉理実  日本フィル  コントラバス
副議長   南山華央倫 都響     ヴィオラ
事務局長  大橋晃一  神奈川フィル ホルン
事務局次長 伊波睦   日本フィル  トロンボーン
幹 事   大友靖雄  仙台フィル  ヴァイオリン
      岡本和也  山響     ホルン
      山田修平  群響     ヴァイオリン
      寺田和正  ニューフィル千葉 コントラバス
      柴田乙雄  都響     コントラバス
      香川慎二  名フィル   トロンボーン
      池田逸雄  セントラル愛知  オーボエ
      福田良正  中部フィル  トロンボーン
      丸山萌音輝 アンサンブル金沢 ヴィオラ
      三瀬由紀子 京響     ヴァイオリン
      市川えり子 京フィル   フルート
      太田道宏  関西フィル  チェロ
      徳田知希  大響     トランペット
      森山和弘  宝音労    ドラム
      伊藤哲次  広響     チェロ
      鈴木淳   九響     チェロ

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